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昔の星空へ



 伝説的な池谷・関彗星に次ぐ明るさとなったマックノート彗星。
 北半球では見えないかも…、という事前の予想に反して、近日点通過直前には、日没直後の西の超低空に立派な尾をたなびかせてその姿を見せてくれた。その明るさは昼間でさえ見えるというくらいであった。
 南半球の空へ行ってしまったマックノート彗星は、歴史的な巨大彗星となって見えているらしい。

  
    日本でも見えたマックノート彗星(C/2006P1)

 
                          2007.1.11.  埼玉県本庄市児玉町で撮影


 誰がつけたのか“魔女の横顔”。
 オリオン座のリゲルの西にある散光星雲である。正式にはIC2118というカタログナンバーを持っている。
 
 魔女の横顔を見たくてカメラを向けたが、魔女は微笑んではくれなかったらしい。はっきりしない画像を強引に画像処理して姿を現してみたけれど、魔女のお肌はガサガサ。
 今度はもっと根性入れて撮影して、艶々の魔女の姿を見てみたいものである。
 ふたご座・兄カストルの足下にある散開星団・M35は冬の淡い天の川の中にあって、双眼鏡でのぞくと、煙のよう。
 ところが、望遠鏡では、視野に驚くほどたくさんの星がひしめき合っているのが見える。

 M35の右上にあるのはNGC2158という別の散開星団。同じところに見えているが、M35よりはるか彼方の空間にある散開星団である。

 M35 ふたご座散開星団





                                 “魔女の横顔”

                                            




凍てついた空気の中。

ふたご座を追うように、かに座を露払いにして

しし座が昇ってくる。


ふたご座までが冬。 かに座からは春。

冬と春の分かれ目が、東から南へと

1時間に15°の変わらぬ速さで

移り変わっていく。

しかし、地上の寒さは冬のまま。

春はまだ遠い。




  


右の写真の解説の図


 昇ってきたしし座。今年のしし座には土星が入り込んできていて、1等星レグルスの光は脇役に甘んじている。
                       2007.1.18.  東吾妻町萩生


1月の星空