12月の星空


ペルセウス座の中を行くホームズ彗星                       


左の写真のガイド






11月の終わり。

大きな月に空が照らされるようになって、さしものホームズ彗星も明るい夜空に

かき消されるようにかすんでしまった。

ところが −

12月になって空に闇が戻るや、さらに巨大化したホームズ彗星がペルセウス座

の真ん中に存在感のある姿で帰ってきた。

等級は落ちたものの、その面積が拡がった分、榛名山麓の夜空では肉眼でも見

つけやすい。

さらに、その近くの北天にはタットル彗星の姿も…。

12月の空は北天が賑やかだ。







肉眼彗星が続く ホームズ彗星 (17P/Holmes)


12月1日の姿


 都会ではもう肉眼では見えないというけれど、ここ榛名山麓では嘘のように堂々と夜空に見えている。






12月4日の姿

 薄くはなってきているけれど、まだまだ肉眼!
 再びのアウトバースとはあるのか!?

 時刻23:26〜23:36にかけて撮影した3画像を合成




12月9日の姿

 浅間山の方向からやってくる雪雲から風花がときどき舞い落ちる中、晴れ間をついて撮影。

時刻21:28〜21:32にかけて撮影した2画像を合成




12月16日の姿

 彗星が小さくなったわけではない。
 彗星が大きくなって、それまでの画角ではとても窮屈になってしまったので、望遠鏡にレデューサーを装着して、焦点距離を短くして撮影してみた。

時刻 22:11〜22:18 にかけて撮影した2画像を合成




12月30日の姿


 明るい月夜が終わったとき、ペルセウス座にはかろうじて肉眼でも見えるホームズ彗星がいた。

時刻20:29〜20:36にかけて撮影した3画像を合成







タットル彗星 (8P/Tuttle)


12月1日の姿


 天の北極のすぐ近く、ケフェウス座でタットル周期彗星が明るくなっている。
 とはいえ、9〜8等の明るさで、とても肉眼では見えない。それでも、写真にとってみると、ホームズ彗星とは違った、いかにも彗星らしい緑色の姿を見せてくれた。




12月9日の姿

 だんだんと明るくなってきたタットル彗星。ついにこの日、望遠鏡を通して、その姿を確認することができた。

時刻 22:21〜22:25 にかけて撮影した3画像を彗星の核を基準に重ね合わせ。




12月16日の姿

 時刻 22:31〜22:41にかけて撮影した3画像を彗星の核を基準に重ね合わせ。


 


12月30日 M33に接近したタットル彗星

明るくなったタットル彗星がぐんぐんとM33に近づいていく。 
風花の舞う空のもとで、雲の切れ間をぬって撮影した。   
                        撮影時刻 20:51




ふたご座流星群


2007.12.14〜15.

月のない絶好の条件下だった今年のふたご座流星群は、例年にもまして活発な出現があった。榛名山麓ではときどき雲が広がることもあったけれど、雲が消えると透明度の高い空にたくさんの流星が流れていた。最高に流れていた頃は15分間で19個のふたご座流星を数えることができた。






へ戻る
昔の星空へ