NGC2903はメシェカタログにはない。
M天体ではない銀河というと、暗くて、手頃な天体望遠鏡でのぞいても何も見えないと思いがちだけれど、これは違う。腕までは見えないまでも、存在は十分にわかる。
メシェはどうしてこれを見のがしたのだろうか。
おおぐま座にある二つの銀河。右の渦巻きがM81、左の紡錘形の銀河がM82。どちらも1200万光年くらい離れたところにあって、M81銀河団を形成しているという。
M82は激しい銀河の活動が知られていて、爆発的星形成が進んでいる特異銀河として注目されている。その原因は隣にあるM81とのニアミスが原因かもしれない、などと説明されると、この2つの銀河のただならぬ関係にただ驚くしかない。
シリウスに次ぐ明るさを持つ、りゅうこつ座の一等星は南の地平線にひとときだけ顔を見せる。
シリウスが南中する頃、南の地平線に目を凝らすと、−0.6等星の明るさが信じられないほど暗く見えるカノープスがあった。
解説の図
カノープス
2007.2.11. 東吾妻町弥栄で撮影
M81とM82
2007.2.13. 東吾妻町萩生にて
NGC2903
しし座・系外銀河
2007.2.13. 東吾妻町萩生にて
へ戻る
昔の星空へ
金星 と 水星
2007.2.11. 榛名山麓・標高900m 東吾妻町弥栄から
西高東低の冬型の気圧配置は寒さと共に、澄み切った乾いた空気を持ってきてくれる。
寒さは身にこたえるけれど、空のすばらしさはその寒さにも勝る。
澄み切った身の切れるような空気の中、
浅間山の上空には一番星の金星と、東方最大離角を3日過ぎた水星がいた。
上の写真の解説の図
2月の星空