2008年
12月の星空


スライディングルーフからみるオリオン


                              2008.12.24. 撮影




榛名山麓の12月は極寒。

深夜ともなれば、−10℃近くまで下がることもしばしば。

この冬、目で確かめた温度計の最低目盛りは−13.5℃だった。




手作りのスライディングルーフを開けると、空は煌びやかな冬の星座。

目が慣れるまで、部屋の片隅に置かれた電気コタツに入って、極寒の空を見る。

贅沢な星見のひと時。

クリスマスの電飾とは無縁の夜空を独り占めする。




NGC1817,1807  おうし座・散開星団


 おうし座の散開星団といえばまずプレアデスとヒアデスだが、冬の天の川の西側にいくつかの小さな散開星団がある。
 このNGC1807と1817もそのひとつ。
 左のまとまりのある星の集団がNGC1817。その右にまばらな星の集まりのNGC1807があるのだが、散開星団と見るにはちょっと苦しいかも。





極大期を迎えた不思議な星・ミラ 

 くじら座のミラといえば、ミラ型の脈動変光星の代表。周期322日で2等級から10等級くらいまで明るさを変えるとされるが、その周期も増光の程度もいつも同じとは限らない。
 今年、ミラが一番明るくなると予想されていたのが12月の中旬だった。いつもは肉眼では見えない星がだんだんと姿を現し、くじら座の姿が変わるのだから、確かに不思議な星である。


 くじら座           

  2008.12.1.撮影

 ミラをクローズアップ
                           2008.12.18.撮影

 中央の一番明るい星がミラ。ミラのすぐ上にくっつくようにある小さな星は9.2等星。一番明るい頃のミラを撮影したことになる。

日本変光星研究会によれば今回は最高3.4等くらいまで増光したようです。



クリステンセン彗星 (C/2006 W3)

撮影日  2008.12.1.

時刻 20:37〜20:51にかけて撮影した4コマを合成



撮影日  2008.12.20.
時刻 21:42〜21:47にかけて撮影した2コマを合成








ブロートン彗星 (C/2006 OF2) の移動


望遠鏡をのぞいてもその姿を見つけることはできなかったけれど、写真では思ったより明るく写ってくれた。


撮影日 2008.12.28.
時刻 00:47〜00:56にかけて撮影した3コマを合成

撮影日  2008.12.31.
時刻 21:45〜22:05にかけて撮影した4コマを合成

この2画像を位置を合わせて、「比較明」で合成した





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