2008年
4月の星空


夜明けのはくちょう座


2008.4.15. 午前4:17  東吾妻町萩生





春のかすんだような夜空も、明け方になればそこそこ透明度を回復させる。

はくちょう座に新星が現れたというニュースを知った夜、月の消えた夜空はさえ渡っていた。

新星を撮影しようと、はくちょう座が高く昇ってくるのを待っているといつの間にか薄明の始まり。

慌てて撮影を始めたものの、急速に空は白んでいく。

春の夜空は星を見る者にとって、思ったよりも短い。

やっと回復した透明度を惜しむまもなく、夜は明けていく。






M101とその周辺の銀河


2008.4.5.撮影

 北斗七星の柄の部分に近いところにあるフェイスオン銀河。
 おとめ座の銀河団には負けるけれど、おおぐま座にもたくさんの銀河が群れている。




    左の写真のガイド









M4 さそり座・球状星団


2008.4.15.撮影
 さそりの心臓・アンタレスのすぐとなりにM4はある。球状星団としてはとてもまばらな星の集まりで、散開星団と見間違うような姿である。
 上の写真で、M4の左にあるオレンジ色の星がアンタレス。アンタレスの右上(M4の左上)にある小さなもやっとした塊は球状星団・NGC6144。







陳・高(チェン・カオ)彗星   (C/2008 C1)


2008.4.5.撮影
 もしかしたら、望遠鏡を通して見えるかも… と期待したのだけれど、自分の目では確認できず。
 カメラにはしっかりと写ってくれた。

 時刻 21:39〜21:22 にかけて撮影した3画像を合成。







ボアッティーニ彗星   (C/2008 W1)

  2008年4月11日

 なんとなくボテッとした姿に写った。彗星らしい緑色の光に包まれているのだけれど… わかるかな。

 時刻 23:39〜23:48にかけて撮影した3画像を合成






   2008年4月29日

 カラス座とうみへぴ座の境界付近で捉えたボアッティーニ彗星。以前より拡散しているように見えるのはより太陽に近づいたためだろうか。

 時刻 21:33〜21:49にかけて撮影した5画像を合成。







 はくちょう座新星  V2491



 久留米市の西山浩一氏と椛島富士夫氏がはくちょう座の首の部分に7.7等の新星を発見したというニュースは4月14日に伝えられた。
 銀河系外の別の銀河ではときどき新星が発見されたというニュースがあるけれど、今回の新星は我々の銀河系のもの。

 写真2つの矢印の先にあるのが新星。望遠鏡で拡大して撮影しているため、この写野の星は一番明るいものでも5等星でしかない。大雑把にみても、この写真では新星の明るさは6等星よりも暗いようだ。
 
 撮影日 2008年4月15日
 時 刻  04:08
 露出   104秒

        


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