2008年
9月の星空



いるか座〜こうま座にかけて





天の川の東側に小さな「いるか座」と「こうま座」がある。

「いるか座」のさらに西にはこれまた小さな「や座」。

夏の大三角形の豪華な星たちの間の小さな星座たちは、見つけると実はとても印象的だ。



「いるか座」と「こうま座」は夏の星座と秋の星座の境目。

「いるか座」は夏で、「こうま座」は秋。

夏から秋へ、夜空の上でバトンが渡される場所のような気がしてならない。




上の写真のガイド



  NGC253   ちょうこくしつ座・系外銀河 

 秋の夜空の南天低く、ちょうこくしつ座にNGC253はある。
 分類上は棒渦巻銀河というが、銀河の渦を横から見ているので、なかなかその棒の部分はわからない。
 銀河系のはるか彼方からやってくる光は1000万年前の光とも800万年前の光とも…。
 いずれにしても銀河系からはるか彼方にある別の銀河系であることに違いはない。





NGC7293  みずがめ座・惑星状星雲

 “らせん星雲”の別名を持つ大きな惑星状星雲。月の視直径の半分もあるという大きさのわりになかなか目で直接見るのは難しい。淡くひろがった姿なのである。
 NGC253同様、南に低いため、なかなか期待するような姿の写真が撮れない…。







NGC7789   カシオペア座・散開星団

 天の川が流れるカシオペア座にはたくさんの散開星団があるけれど、このNGC7789は同じような微光星がぎっしり集まって、とくに見応えのある姿を見せてくれる。




9月の太陽

 あいかわらず太陽面はさびしい状況が続いている。
 来年7月22日のトカラ列島の皆既日食は極小期のコロナを見ることになるのだなぁ…、と黒点のない太陽を見ると思ってしまう。

    2008.9.9.撮影








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