ルーリン彗星 (C/2007 N3 Lulin) 2009年3月2日の姿 |
ルーリン彗星が地球に最接近したのは2月24日。 そのときの距離はわずか0.4天文単位だった。 そして今、ルーリンはひたすら地球から遠ざかる。 公転周期49435956年。 再び太陽、そして地球と巡り合うのはあと49435956年後。 約5000万年後、帰ってきたルーリンを見る人類はおそらくいない。 5000万年という時間は生物が進化し、別の種の生物になって余りある時間だ。 この早春のルーリンとの遭遇は人類にとって一期一会だった。 |
撮影時刻 02:13〜02:29 露出3分の4画像を重ね合わせ 2日の姿よりもコマがずいぶんと小さくなったように見える。 |
3月14日 撮影時刻 21:45〜21:58 3月15日 撮影時刻 21:50〜22:07 3月17日 撮影時刻 23:28〜22:07 3日間に撮影した画像をそれぞれ処理し、さらにモザイク合成してみた。 ルーリン彗星は尾を無くしながら、西へ西へと去っていく。 |
撮影時刻 20:39〜20:49 撮影した4画像を合成 まだ微かに尾が見られるが、2月下旬から3月上旬の姿を見てしまうと、祭りの後のように見える。 これが見納めか。 さよならルーリン! |
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山形県の板垣公一さんといえば新天体、とくに超新星の発見を続々と続けている天文関係では知らない人はいないというくらいの有名な捜索家。この板垣さんがついに自分の名前がつくことになった彗星を発見した。次々と新天体を発見しているので彗星の発見もあったのかと思ったのだけれど、意外にも彗星に自分の名前がつくのは初めてだとか。 発見は2009年3月14日。日本人が独立発見して彗星に名前がついたのは、2002年12月の「工藤・藤川彗星」以来というからなんと6年ぶりということになる。 |
撮影日 2009年3月21日 時刻 19:43〜19:51 撮影した3画像を合成 日没後の西の低空、浅間隠山の北に沈もうとしている板垣彗星をやっと捉えた。 トライすること3回目。日没直後、地平線に消えていこうとする彗星を捉えるのなかなか難しかった。 |
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