へびつかい座は銀河の中心から少し離れたところにあって、球状星団がたくさん分布している。
 そんな中に散開星団のIC4665がある。まばらな散開星団で、拡大してしまうと、どれが散開星団なのかわからなくなってしまうくらい。青白い星が20個くらい集まっているのだが、望遠鏡のファインダーで見てみると、モヤモヤ…となにやらありげに見える。

 IC4665とNGC6426周辺を撮影した2画像をモザイクのように合成してみた。


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2009年

5月の星空



アークトゥールス  Arcturus


 うしかい座α星。 アークトゥールスは「熊の番人」を意味する。「熊」とはいうまでもなくおおぐま座である。

スピカ  Spica


 おとめ座α星。 スピカとは「穂先」。おとめの持つ稲穂の先にあるのがスピカ。




アークトゥールス… スペクトル型「K1.5Vpe」。見た目にはオレンジ色。

スピカ… スペクトル型は「B1」および「B2」。

スピカは一つの星ではなく、青白い2つの星からなる連星である。

春から初夏にかけて夜空にあるこの二つの星は、オレンジと青白の対照的な光を放っている。

夜空のペアといえば、夏の銀河をはさんだベガとアルタイル、七夕の主人公たちがある。

そして、実はこのアークトゥールスとスピカにも夫婦星の名前があるという。

アークトゥールスが男、スピカが女。

そして、アークトゥールスには「麦星」の別名、スピカは「穂先」。

もうすぐ麦秋の季節である。



アンタレス  Antares


 さそり座α星。 スペクトル型M1.5とB2.5の二つの星からなる連星。赤い主星「アンタレスA」のため、赤い光を放つ星として知られる。赤色巨星の代表的なものである。
火星に対抗する星… アンタレス。

アークトゥールスとスピカが南中するころになると、

東の空に赤い星が現れている。

さそりの心臓は赤く赤く光る巨大な星である。


アンタレスは夏を連れてくる。




IC4665(へびつかい座・散開星団)からNGC6426(へびつかい座・球状星団)にかけて













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