2009年

6月の星空



     たて座の銀河


2009.6.26.  榛名山西麓にて撮影          




6月の空はなかなか星を見せてはくれない。

それでも1ヵ月に1度か2度、貴重な晴れ間が訪れることがある。




雨上がりの湿度の高い夜、不思議と透明度の高い空に雲のような天の川が昇ってきた。

天の川の中に入りくんだ暗黒星雲が複雑な天の川の流れを形作る。

天の川がさそりの毒針の下から天頂へ向けて流れるようになると、夏本番の星空だ。





          M8付近の銀河







 銀河系の中心方向になるのがいて座の方向。
したがって、ここの天の川は一番川幅が広い。



 写真の真ん中にあるピンク色の散光星雲がM8・干潟星雲。その右上にある小さく見える散光星雲はM20・三裂星雲。
 このあたり、散開星団・散光星雲・暗黒星雲等入り混じって見あきない場所だ。









アルタイル付近の暗黒星雲

 天の川の光を前面にある光らない塵が遮ると、そこだけ黒いように見える。それが暗黒星雲である。

 アルタイルの右下にギリシャ文字のξのように見えるとされる暗黒星雲があるのだが、ξのようには見えるかどうか…。
 暗黒星雲のカタログはバーナードによってつくられ、この暗黒星雲には「B142」と「B143」のナンバーが与えられている。



左の写真のガイド







  カウントダウン!  もうすぐ日食!

 日本で見られる皆既日食まで1ヶ月を切った。前回日本で見られた皆既日食はなんと46年も前というから、記憶に残っている人はあまりいないかもしれない。
 だが…、太陽は相変わらず元気がない。
 小さな黒点がちょっと現れたかと思っても、すぐに無くなってしまう。
 極小期の太陽。皆既食のときに見られるコロナはどんなだろうか。
 せっかくの皆既日食なのだから、盛大なコロナやプロミネンスが見たいところなのだが。


2009年6月6日の太陽
のっぺり〜  黒点は一つも見えず



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