2010年
1月の星空

ベテルギュウスの輝き


2010.1.13.撮影   


オリオン座α星 … ベテルギュウス。

冬の大三角の一角をになう赤い星は赤色巨星の代表的な星である。

直径は太陽の900倍とも1000倍ともいわれる想像を絶するような大きさ。

体積を計算すると、この星の中には太陽が1000000000個も入ってしまうことになる。

その太陽の中には地球が1295029個入る計算だから、

ベテルギュウスには地球が1295029000000000個入る…。

と、計算したところで、その大きさはすでに頭の中ではパンクしていてやはり想像できない。




そのベテルギュウスがもういつ爆発してもおかしくない状態にある… と、1月の新聞が伝えた。

脈動変光星でもあるベテルギュウスが異常な減光をしたのは前の冬のこと。

やはり…? なのか。

今日ベテルギュウスから届く光は今から640年前に発せられた光。

われわれが目しているのは640年前の過去の光でしかない。

超新星爆発の光が届くのは今日? 明日? 1年後? それとも100年後?

いずれにしても、かなりの確率で、すでにベテルギュウスはこの宇宙に存在していない。



NGC2359−61 (おおいぬ座・散光星雲)

 
 Duck Nebula - あひる星雲 のニックネームを持つ散光星雲。赤と青の光があるはずなのだが、赤外カットフィルターのついたカメラでは赤い星雲は写らなかった。
 この星雲の中には恒星大気が噴き出しているウォルフ・ライエ星という特殊な星が見つかっている。






年明けの部分月食


2010年1月1日 午前4:21ころ撮影
  
 2010年は部分月食から始まった。
 年があけて4時間もたたないうちに、西の空で満月が地球の影をかすめて行った。


    
 




部分日食直前の太陽



2010.1.15.午後4:37  埼玉県本庄市児玉町で撮影


部分月食から15日後の太陽は金環食。

もっとも金環食が見られるのはアフリカからインド洋をぬけて中国大陸まで。

日本では西日本で部分日食となり、西へ行くほど食分は大きいとの予報だった。

日食の限界線を見ると、群馬は見えるか見えないかの境界線上に。

悪いことに太陽が欠けるのは下側で、

欠けたときに上が見えていても結局は日食は見えないことも…。

日没と日食のはじまりの時間との勝負は、無情にも日没の方が早かった。




太陽復活!

 ようやく太陽にコンスタントに黒点が現れるようになってきた。
 だが、まだときどき無黒点状態のときもあるようだ。
 地球的にみてこの冬が暖かかったのか、寒かったのか… 
 榛名湖は今年も氷が薄く、ワカサギの氷上穴釣りはダメだった。
 

 2010.1.16.撮影





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