2010年
8月の星空
雑木林の窓
夜の雑木林に入って上を見上げても、空の隙間はほとんどない。
競合する木々が太陽の光をもとめて枝を伸ばした結果、
陽のあたる空間はすべて葉で覆いつくされてしまっている。
空が見えるのは、枯れて倒れた樹木のあとか、伐採された場所。
数年もたてばその雑木林の窓も周囲の葉で覆われてしまうことだろう。
珍しく開いた雑木林の窓を見ると、
そこにはペガススの四角形がさしかかっていた。
昼間の暑さを忘れさせてくれる秋の星たちである。
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