2010年

9月の星空


中秋の名月 1日前


2010.9.21. 23:20ころの東吾妻町萩生の月 月齢14





“中秋の名月”は雨。

島国日本で期待した天文現象が見られる確率はどれくらいなものなのだろうか。

流星群、日食、月食などなど、期待して待っている空の出来事はほとんど雲にさえぎられる…

春から夏にかけてに限って言えばそんなものだろう。


それでも、秋雨前線が南下すれば、空気が入れ替わって、クリアな空がやってくるはず。

これからは星の季節だ。





はくちょう座の銀河 γ星とη星の間のあたり


2010.9.13.撮影

 はくちょう座は銀河流れの真ん中を南へ向かって飛ぶ。
 その銀河の流れをアップで撮影して見ると、暗黒星雲と砂をまいたような小さな星の光が無数に写り込んでくる。
 上の画像は望遠鏡にカメラを付けて直焦点撮影したもの。この中の一番明るい星は4.8等星。明るい町中ではここに写っている星は一つも肉眼では見えないことだろう。



 ハートレイ彗星(103P/Hartley)

撮影日 2010年9月11日
時刻   00:26
露出   220秒

彗星を中心にトリミングしてあります。
 



 1986年に発見された周期約6.5年のハートレイ彗星が接近中!
 6.5年に一度地球に近づくとはいえ、毎回よく見えるというわけではない。発見されてから4回目の回帰となる今回は地球との位置関係がとてもよくて、明るく見える良いチャンス。
 地球に最接近するのは10月21日。このころは4等級まで明るくなると予想されているが…。9月中に3回撮影したが、ちょっと予想よりも暗いような…?
 晴れれば、天頂付近にいるので捉えるチャンスは大きいだろう。増光に期待!!



木星と天王星の大接近

 うお座では-3等級の木星と肉眼では見つけることのできない天王星が大接近。
 人の目ではわからないけれど、撮影してみると、天王星は青い!
 薄雲を通してみた木星と天王星の大接近だった。



左の写真のガイド






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