2011年
1月の星空


オリオンのゆりかご


2011.1.4. 撮影




 M42。オリオンの大星雲。
 オリオンが腰に下げている短剣は星のゆりかごだ。
 鳥が羽根をひろげたような姿にも見える大星雲の一番輝いている部分では、今、まさに星が生まれようとしている。
 4つ子たちが、産声を上げ、育っているゆりかご。
 トラペジウム。
 やがて、ここから育った星たちは、散り散りになり、青く輝く星になるのだろう。
 しかし、その姿を人類が見ることがあるかどうかはわかない。



 



 今年は、世間では「うさぎ年」というらしい。
 空にもうさぎがいる。
 空にいるうさぎは、猟師オリオンの獲物のうさぎとされる。星座としてはちょっと冴えない。
 しかし、そんなうさぎ座にもメシェ天体がある。
 M79・球状星団だ。
 だが、やはり、こじんまりとした小さな地味な球状星団だった。




うさぎ座の地味な球状星団 M79


2011.1.8. 撮影




ハートレイ第2周期彗星(103P/Hartley)

 どんどん南下していったハートレイ2はおおいぬ座へ。
 さすがにもう暗くて、目では捉えられない。
 冬の銀河の中、散開星団・NGC2360のそばを通り過ぎて行った。

 

2011.1.4. 撮影




木星と天王星

 惑星は黄道沿いに動いているので、ときどき惑星は見かけ上のニアミスを起こしている。
 昨年から木星は天王星や海王星と大接近を繰り返したりしているのだった。
 

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