2012年
11月の星空


おうし座の木星


2012.11.12.撮影



 東の空にひときわ明るく輝いているのは木星。
 今年は秋から冬にかけて、何人かの人に「あの星は何?」と聞かれた。
 ふだん見ている星以上に明るい星があると、何か不思議な天体が現れたのかと思うのだろうか。
 おまけに、月が毎月1回、この木星の脇を通り抜けていくものだから、いやでも目に入ってくる。
 今シーズンの雄牛の角はやけに立派に光り輝いている。

 
 

上の写真のガイド




ペルセウス座 ο星付近


2012.11.12.撮影

 星図を見ると、プレアデス星団とカリフォルニア星雲の間のペルセウス座ο星付近に散光星雲の印がある。だが、プレアデス星団とカリフォルニア星雲という有名な天体に挟まれたようなこの散光星雲は存在感が薄い。
 それももっともなことで、撮影してもそんなにパッとした姿を見せてはくれなかった。
 ここにあるのは IC348 と IC1985 というカタログナンバーを持つ散光星雲である。



しし座流星群


      オリオン付近  2012.11.18.
 今年は2001年の大出現から11年目。
 33年周期で大出現を繰り返すしし座群は最も低調な時期に近い。
 同じ時期に活動しているおうし座群がときどき明るい流星を見せてくれる中、しし座群は暗いのが多く、やはりいま一つ。
 極大日と計算されていた11月18日の早朝、左の写真のような構図で流星を待っていたのだけれど、カメラがとらえたのはわずか2つのかすかな流星のみだった。(あまりにかすかな光で、左の画像にはありません)
 

時 刻 観測時間
(分)
しし群数 他の流星数 しし群 HR
02h33m-02h45m 12 / / 0
02h45m-03h00m 15 / / 0
03h00m-03h15m 15 3 / 12
03h15m-03h30m 15 2 / 8
03h30m-03h45m 15 2 1 8
03h45m-04h00m 15 / 1 0
04h00m-04h15m 15 1 1 4
04h15m-04h30m 15 1 1 4
04h30m-04h45m 15 2 1 8
04h45m-05h00m 15 2 2 8
05h00m-05h15m 15 1 1 4
合計 / 14 8 /





半影月食

 2012年11月28日の満月は半影月食だった。影が最も深く入り込む時刻は23時33分ころとされていたから、半影月食を見るには絶好の条件だった。もっとも、肉眼ではその違いはほとんど判らず、分かっていて望遠鏡で見れば、少し暗いかな…と思う程度だっけれど。知らない人はただきれいな満月が出ていたと見たことだろう。


11月28日 23:33ころ 11月29日 02:19ころ

 感度・ISO200、シャッタスピード・1/1000、ホワイトバランス・デイライト、という同じ条件で望遠鏡の直焦点で撮影してみた。写真を撮って比べてみるとみると、肉眼ではよくわからなかった地球の半影が難なくわかる。((月食中の写真の左上に影がある)












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