2012年
12月の星空


ふたご座流星群


2012.12.13〜14.にかけて



 ふたご座流星群は21世紀になったら見られなくなる…。
 20世紀の終わりころ、そんな話があった。
 詳細は忘れたが、天文雑誌にもそんなことが書かれていたように記憶している。そして、その理由も定かではないが、おそらく流星群と地球の軌道が交わらなくなってしまうということだったのだろう。1980年代の話である。
 ところが、21世紀になって、ふたご座流星群は衰えるどころか、さらに活発化しているように思える。
 流星群の予想はもはや外れても何の不思議も感じない。

 ふたご座流星群の母天体であるらしいとされる小惑星ファエトン(3200 Phaethon)が見つかったのは1983年のこと。見つけたのは、当時、新しい彗星を次々と見つけてしまっていた赤外線衛星IRASだった。
 このファエトンは彗星のなれの果ての姿だという。尾としてダストやイオンを放出しつくして、もう太陽に近づいても、彗星のような姿にはなれない天体である。




オリオンの三ツ星と小三ツ星


 青白く光るオリオンの三つ星は全て2等星。
 左端のアルニタクは馬頭星雲やNGC2024を従えた天体写真では名所の一つ。真ん中のアルニラムは3つの中で一番明るい1.7等星で、このまわりにも散光星雲があるというのだが、どんなものなのか…?
 三つ星の下に縦に並んだ小三つ星はオリオン座の最大の見どころ・オリオンの大星雲がある場所である。



左の写真のガイド




ふたご座・兄の足元


 ふたご座は冬の星座の最後として昇ってくる。ふたご座の後からついてくるかに座はもう春の星座だ。
 双子の二人の足元は銀河の中。散開星団や散光星雲の賑やかな場所である。
上の写真のガイド



ふたご座流星群の記録

日付 時 刻 観測時間(分) ↓Gem数 他の流星数 ↓Gem HR
2012.12.11 23h45m-24h00m 15 1 / 4
2012.12.12 00h00m-00h15m 15 / / 0
00h15m-00h30m 15 1 / 4
/ 観測した流星数 / 2 0 /
/
日付 時 刻 観測時間(分) ↓Gem数 他の流星数 ↓Gem HR
2012.12.12. 23h45m-24h00m 15 4 / 16
2012.12.13. 00h00m-00h15m 15 6 1 24
00h15m-00h30m 15 4 1 16
00h30m-00h45m 15 3 / 12
00h45m-01h00m 15 2 2 8
01h00m-01h15m 15 1 1 4
01h15m-01h30m 15 2 1 8
01h30m-01h45m 15 2 3 8
/ 観測した流星数 / 24 9 /
/
日付 時 刻 観測時間(分) ↓Gem数 他の流星数 ↓Gem HR
2012.12.13. 23h45m-24h00m 15 5 1 20
2012.12.14. 00h00m-00h15m 15 6 / 24
00h15m-00h30m 15 6 / 24
00h30m-00h45m 15 12 1 48
00h45m-01h00m 15 10 2 40
01h00m-01h15m 15 10 / 40
01h15m-01h30m 15 11 2 44
01h30m-01h45m 15 9 2 36
01h45m-02h00m 15 6 / 24
02h00m-02h15m 15 12 1 48
02h15m-02h30m 15 8 / 32
02h30m-02h40m 10 5 1 30
02h48m-03h00m 12 4 / 20
03h00m-03h15m 15 11 / 44
03h15m-03h30m 15 11 / 44
03h30m-03h45m 15 6 1 24
03h45m-04h00m 15 6 / 24
04h00m-04h15m 15 6 4 24
04h15m-04h30m 15 4 2 16
04h30m-04h45m 15 6 / 24
04h45m-05h00m 15 8 / 32
/ 観測した流星数 / 162 17 /
 
 2012年12月11日から14日にかけて、写真を撮りつつ、ふたご座流星群を見た。
 カメラを操作したり、記録をつけたり、その他いろいろなことをしながらなので、見逃した流星数は相当な数になるのではないかと推測される。観測データとしてはあまりにずさんなので、あくまで目撃の記録として。
 おそらく最盛期のHRは60を越えていたのではないか。







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