2013年
2月の星空


カノープス出現


2013.2.10. 榛名山南麓から撮影


 りゅうこつ座α星・カノープス。
 −0.62等の明るさは太陽、シリウスに次いで全天で3番目。
 ところが、その天球上の位置は赤緯−52°42′。天の赤道から52°42′も南へ離れている。そのため、関東地方から見ると、カノープスが見えるのはいつも地平線すれすれでしかない。榛名山からは、南に位置する西上州の山々、秩父山地の山々がその光を阻む。
 南の地平線まで晴れ渡った2月10日。そのカノープスがわずかにスカイラインから顔を出してくれた。わずか4分弱の出来事だった。


上の写真のガイド




夜の雑木林


2013.2.2. 榛名山西麓 

 冬の雑木林は見通しが良い。
 雪の積もった雑木林に足を踏み入れて、真上を見上げると、木々の枝ごしに星の瞬きが飛び込んでくる。
 ちょうど天頂にはふたご座のカストルとポルックスが並んでいた。



2月のクリスマスツリー


2013年2月11日 撮影 (画像は北が右側になっています)

 いっかくじゅう座のNGC2259、NGC2264付近はクリスマスツリー星雲と名付けられている。
 宇宙には上も下もないので、写真の上下左右はどんな方向になってもいいはずなのだけれど、一応「上が北」という決まり事がある。そんなわけで、我々がこの天体の写真を見る時には、クリスマスツリーはひっくり返った姿になってしまう。
 いくら「クリスマスツリーに見えます」と言われても、逆さから見たのではとてもクリスマスツリーには見えない。
 さて、この写真、左上に向かって立つクリスマスツリーに見えますか?




小惑星2012DA14のニアミス


2013.2.16.  
 2013年2月16日の早朝、2012DA14 の仮符号のつけられた小惑星が上空27700kmの至近距離を秒速7.8kmという猛スピードで駆け抜けていった。

 左の写真はしし座の腰のあたりを左下から右上に横切っていく2012DA14の光跡。
 月の視直径をわずか30秒で移動してしまうという超高速の移動は、望遠で捉えようとした試みを敢えなく挫いた。











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