2013年
5月の星空


夕空の金星


2013年5月3日 東吾妻町弥栄から


 夏の空気は湿気を含んで、星空を眺める条件はあまりよろしくない。
 5月の空は、冬の乾燥した空気と、夏の湿った空気がせめぎ合い。
 冬の空気が上空を覆ったゴールデンウィーク、まだ残照が残る空に金星を見つけた。
 金星の強烈な光は地平線に近づいて行っても、ほとんど衰えることはなかった。


 


さそり座からいて座にかけて


2013年5月6日 榛名山南麓から

2月にカノープスを見た榛名山南麓の星景は夏の天の川となっていた




カシオペアの下方通過


2013年5月7日 榛名山西麓

 周極星となったパンスターズ彗星を撮影するために北の空が開けているところを訪れると、カシオペアの下方通過を見ることができた。
 …とはいえ、上の画像ではすでに通過してしまった後ではあるけれど。



パンスターズ彗星(C/2011 L4)

 6〜7等?とずいぶんと光度の落ちたパンスターズ彗星だが、その尾の形状はおもしろい。扇状だった尾の一部がアンチテイルとして長く直線状に見えてきた。


2013年5月7日
榛名山西麓



2013年5月18日
榛名山西麓




χCygの増光


 2013年5月18日撮影
 ミラ型の脈動変光星として知られているはくちょう座のχ星が3等台になって、肉眼でも見えるようになった。
 変光星カタログによると、
χCygの周期は408日、変光範囲は14.2等〜3.3等。とはいえ、この明るさの変化は過去の最大と最低とのことなので、これまでこの範囲の中で光度変化をしてきたことになる。今回の極大はかなり明るい方のようだ。

左の写真のガイド

  




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