2014年
3月の星空



 レンズ状銀河  M104 ソンブレロ星雲  


2014年3月27日撮影


 今から88年も前のこと。
 ウィルソン山天文台のエドウィン・ハッブルは銀河を楕円銀河、渦巻銀河、棒渦巻銀河、不規則銀河の4つにわけた。
 その後、この考え方を発展させたド・ボークルールは楕円銀河、レンズ状銀河、渦巻銀河、不規則銀河に分け、さらに棒状の構造の有無でそれらの銀河を細分するという分類を発表している。
 ハッブルはこれらの銀河の違いは、銀河が楕円銀河が渦巻銀河や棒渦巻銀河へと時間と共に進化していった結果であると考え、“音叉図”とも呼ばれるハッブル分類をつくりあげ、発表した。
 だが、今の天文学は、それを否定している。むしろ楕円銀河は最も進化した銀河であると。
 銀河が衝突し、様々な形態をとり、やがて楕円銀河に変わっていくという天文学者の描くプロセスは、時間的にも、空間的にも壮大なシナリオである。



渦巻星雲  M64


2014年3月28日撮影



渦巻銀河  NGC2903


2014年3月28日撮影






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