2019年
10月の星空


おうし座 昇る



2019.10.31. 榛名山西麓


 およそ1年前に伐採された雑木林。
 切られたばかりの頃は殺風景だったその場所は、わずかな時間のうちにとても魅力的な場所へと変わった。
 そして、夜になれば、ぽっかりと空いた上空に満天の星が広がっている。




ペルセウス座の二重星団 ・ h-χ


 
2019.10.30.  榛名山西麓 


NGC869NGC884
 ペルセウス座とカシオペア座の境目あたりにある2つの賑やかな星の集まりは通称ペルセウス座の二重星団≠るいはhχ(エイチ・カイ)≠ニ呼ばれる。
 1603年、古典的星図「ウラノメトリア」の中で、ヨハン・バイエルがペルセウス座のこの星団に、それぞれh Persei≠ニχ Persei≠フ名称を与えたのに由来する。いわゆる「バイエル符号」である。以来、単一の恒星ではないにもかかわらず、この散開星団はバイエル符号を頂いたまま、今日に至るのだった。

 初めて望遠鏡で星空を覗いたとされるガリレオ・ガリレイはバイエルと同じ時間を生きていた。肉眼でもその存在がわかるこの二重星団にガリレオが望遠鏡を向けなかったはずがない。人類として初めて二重星団を認識したであろうガリレオはhχ≠どう見ていたのだろうか。




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