2019年
3月の星空



春霞の草津へ沈みゆくプレアデス



2019.3.24.  榛名山西麓 で撮影 


 きりっ! とした空気がやわらぐと、遠景は霞がかったようなぼんやりとしてくる。
 南からの風はたくさんの水蒸気を含み、そこへスギやヒノキの花粉までもが加わって、ギラギラした星の光にソフトフォーカスをかけてしまう。
 そんな春霞の、まだ雪をかぶった白根の山へ、冬の間、夜空にあり続けたプレアデスが沈もうとしていた。


残雪の上越国境


2019.3.24.  榛名山西麓で撮影


 3月の上越国境の山々の稜線は白い。
 しかし、どうもその白さは例年よりも弱く、雪解けは進んでいるようだ。 
 それでも、昇ってきた月に照らされた稜線は星の光に負けないくらい白く輝いていた。
 


2000万光年の彼方から NGC2903 (しし座・系外銀河)


2019.3.1.  榛名山西麓


 銀河系の星粒の向こうにポツンとある小さな渦巻きは2000万光年と3000万光年とも計算される遥か彼方の星の大集団。
 銀河系もきっと星が渦を巻いているのだろうと想像しているけれど、自らがあまりに大きいために、自らの姿を俯瞰することができない。
 あの小さく見える渦巻きの中の星からこちらを見たら、本当にやはり小さな渦巻きが見えるのだろうか。





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