2021年
1月の星空




南天の二重星団  M46とM47


2021.1.15.  榛名山西麓にて撮影

左の星団がM46(=NGC2437) 右側の星団がM47(=NGC2422) M47の上にあるのはNGC2423



 M46とM47。
 同じような暗い星が繊細に集まったように見えるM46に対して、明るい星が目立つM47。
 ペルセウス座にある二重星団h-χ≠ノ例えて南天の二重星団≠ニも呼ばれることがあるとか。
 ペルセウス座の二重星団はh≠熈χ≠75光年離れたところにあると考えられているのに対して、M46は5400光年、M47は1600光年の彼方と見積もられている。本家二重星団≠ヘ本当に近接してあるのに、南天≠フ方は単に見かけ上近接しているのに過ぎないということになる。
 そして、M46の中にはさらにNGC2438という惑星状星雲が重なって見えている。こちらの見積もりは3000光年。
 生れつつある若い星の集まりの散開星団。そこに重なって、星の一生の最期を迎えた惑星状星雲。南の二重星団はよく見れば見どころいっぱいだ。



 

M46の中に重なる惑星状星雲・NGC2438 

 

2021.1.14.  榛名山西麓





“クリスタルボール”  NGC1514 おうし座・惑星状星雲

  
2021.1.16.  榛名山西麓


 “クリスタルボール”のニックネームを持つおうし座の惑星状星雲。
 撮影の途中で雲が出てきて、まったく枚数を稼げなかった結果、クリスタルボールとは似ても似つかないざらざらの質感のある姿になってしまった。





異端の球状星団・M79 


2021.1.9.  榛名山西麓



 M天体として名を連ねる球状星団の中ではM79はあまりぱっとしない存在ではある。
 南の空の低空にあることもあって、なかなか思ったような写真にはならない。
 ところが、2003年に驚くべき説が出てきた。
 なんと、M79はもともとは銀河系の球状星団ではなく、他の銀河からやって来た、というにわかには信じられないような説である。
 局部銀河群の一つである「おおいぬ座矮小銀河」が銀河系をかすめたときに、いずれも球状星団であるNGC1851、NGC2298、NGC2803とともに、銀河系が捕獲したというこの説は、頭の中に描ける時間と空間をはるかに超えている。






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