2024年
5月の星空




さよなら 冬の星たち


2024.5.9.  榛名山西麓から


 季節はすっかり夏。
 けれど、西の空の低いところにはまだかろうじて冬が残っている。
 夜の闇が深くなるころ、山の端に冬は消えていく。

 



 星と雲と







M61  おとめ座・渦巻銀河


2024.5.4.  榛名山西麓で撮影


 冬の賑やかな星空と、夏の濃い天の川の間。
 春の星々の空間は、宇宙の外に開いた窓。
 しし座、おとめ座、からす座、かみのけ座、うしかい座…
 桁外れに遠い銀河をのぞく窓が、春の間開いている。



NGC3640  しし座・楕円銀河


2024.5.9.  榛名山西麓で撮影




NGC4632   おとめ座・渦巻銀河


2024.5.9.  榛名山西麓で撮影




M104 “ソンブレロ銀河”   おとめ座


2024.5.4.  榛名山西麓で撮影






 

オーロラ騒ぎの太陽


 5月11日〜12日にかけて、日本各地でオーロラが観測された。
 近くの「くらぶちこども天文台」でも撮影に成功したとか。
 もちろん、この日、カメラを抱えて出撃したのだが、意地悪な雲に空を隠されてしまった。 残念!!


オーロラを出現させた日の太陽  2024.5.11. 撮影



フレアの発生した黒点  NOAA13364






σLeo 食  

2024年5月17日、しし座のσ星(4.1等)が月齢9の月に隠されました。



月の暗部に潜入直前のσLeo



明部から出現したσLeo









かんむり座T星

 かんむり座T星はおよそ80年ごとに急激な増光をすることがわかっているのだとか。それは死にゆく連星系の周期的な爆発で、そのメカニズムも推測されている。
 過去の記録では1886年、1946年にその増光が確認されているという。
 そして、今年。80年に一度のチャンスが巡ってきた。
 10等級の肉眼ではとても見えない星が2等星くらいまで明るくなるというのだから、一見の価値はある。
 増光して1週間くらいが肉眼で見えるチャンスというから、雲の無いときにそのイベントを迎えたいものだ。

かんむり座の姿


2024.5.16.   榛名山西麓

小さな→↑の先端にあるのがかんむり座T星
まだ10等星くらい


望遠鏡を使って拡大した画像


上の画像と方向が異なっている(時計回りに30°くらい回転)








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