2025年
7月の星空



天の川  いて座からたて座にかけて


2025.7.19.  榛名山西麓から


 
 朝から午前中はきれいな青空なのに、午後になると雲が湧きたち、夕方から夜にかけてはすっかり雲が空を覆うような毎日。
 天の川にめぐり会えたのは、七夕がいつの間にか過ぎ、7月も下旬になったころだった。

 
 



彦星と織姫の間を流れる天の川


2025.7.19.  榛名山西麓から

天の川をはさんで左下の輝星が彦星(アルタイル)、右上の輝星が織姫(ベガ)




“バンビの横顔”付近の天の川


2025.7.19.  榛名山西麓



 

梅雨明けの空に天の川を見た






酷暑の太陽


2025.7.26. 

この日の前橋の最高気温は37.3℃。 体温よりも高い!


今年は 宇宙戦艦ヤマト 50周年記念 のアニバーサリーイヤー !!

 宇宙戦艦ヤマトで太陽がクローズアップされたのは TVシリーズ「宇宙戦艦ヤマトV」。
 ガルマン帝国の惑星破壊プロトンミサイルが太陽に命中し、太陽の核融合の異常増進が起こって、人類の死滅が迫りくる中、移り住める惑星を探すというのがこのシリーズの始まりだった。最後はシャルバート星から託されたハイドロコスモジェン砲を太陽に撃ち込み、核融合の制御に成功するというものだった。 
 太陽の核融合を外部から制御するという途方もない技術は、放射能除去装置のコスモクリーナーDよりも遥かに現実離れしているように思えたものだが、この暑い毎日を過ごしていると、ふとあのハイドロコスモジェン砲を思い出してしまった。



そろそろ還暦? 五藤光学 8cm 屈折望遠鏡がやってきた


 D=80mm  f = 1200mm  F 15 のアクロマート屈折望遠鏡



 理科教育振興法(通称・理振)によって、昔の学校の理科室にはこの五藤光学の屈折望遠鏡がよくあった。しかし、この望遠鏡を使って学校で何か天体を見たという記憶はあまりない。
 F15の明るくないレンズと長い筒は理科の教員も持て余したのかもしれない。まして、昼間の学校では見るものは太陽くらいしかないし…。

 望遠鏡博物館(香川県)のHPによれば、1973年ころにはもう製品として販売されていて、赤道儀とセットで13万円もしたというから、当時にしては相当に高価な望遠鏡だったに違いない。
 1973年にあったとすれば、今年で58年くらいの年月が流れていることになる。もうすぐ還暦を迎えそうなこの望遠鏡の見えぐあいはどんなものだろうか…? 

 故あって榛名山麓にたどり着いたこの望遠鏡を空に向けてみた。 



 

  M13  ヘラクレス座・球状星団

 
  
2025.7.26.  榛名山麓から

 アイピースの径は24.5mmだったので、接眼部を31.7mmに替え、CMOSカメラ・ZWO ASI290MC をつけて、100カットを撮影。ガイド状態の良好な30カットをコンポジットして、ちょっと画像処理してみた。



“ダブル・ダブルスター”    こと座ε星


2025.7.27  榛名山麓から

 こと座ε星は ε1 と ε2 の二重星だが、その ε1 と ε2 もそれぞれがまた二重星であるので、“ダブル・ダブルスター”の名前がある。
 上の写真では右上がε1、左下がε2。 両者の離角は209″。
 ε1は主星5.2等、伴星5.5等で、離角は2.4″。 ε2は主星5.0等、伴星6.1等、離角は2.6″。

 ちゃんとそれぞれが分離しました。
 ちょっと緑色がかっているのは本来の色ではなさそうですが、原因は不明。レンズの色消しがうまくできていないから? それともまた何か撮影のミス…?




月齢5の月面  危機の海付近


2025.7.30.  榛名山麓から



この望遠鏡で土星や木星はどう見えてくるのでしょうか。
撮りやすい季節になったらトライしてみたいと思います。







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